- 段ボールは何キロまで耐えられる?
通称「みかん箱」※1と呼ばれる「一般段ボール」は、FUJIDANの実験結果によると約600kg※2の重さに耐えられます。段ボールの断面に見える波形の紙は「中しん(フルート)」と言って、段ボールの強さの秘訣。橋や東京タワーに見られる三角形の構造と同じで、圧縮に強いのです。
さらに!段ボール業界の最強選手「強化段ボール」だと、どのぐらいの重さに耐えられると思いますか?
以前FUJIDANで実験した内容を紹介すると、長さ900mm×幅750mm×深さ500mmの強化段ボールは車が乗ってもびくともしませんでした。- みかん箱のサイズは、長さ370mm×幅320mm×深さ230㎜を想定。みかん箱は、一般的に厚さ8mmの「Wフルート」という種類の段ボールで作られています。
- この数値は実験の環境や梱包物の条件によって異なる可能性があります。
- 段ボールはどこまで大きくできる?
FUJIDANが作った最大の段ボール箱は長さ4m超え。強化段ボール製で船の部品を運ぶための箱でした。
1つの段ボール箱のサイズは、加工する機械の寸法によりますが、貼り合わせることで、どこまでも大きな段ボール箱が作れます。みなさんの家も段ボール箱で包めちゃうかもしれませんね。
- こんなにたくさんの種類があるんです
一見同じように見える段ボールでも、よく観察すると段の高さや構造にも違いが。
段ボールは、平らな紙「ライナ」と波形の紙「中しん(フルート)」を組み合わせて作らます。
中しん(フルート)の段の高さは8mm、5mm、3mmなど6種類。組み合わせ方で「片面段ボール」「両面段ボール」「複両面段ボール」「複々両面段ボール」に分類されています。
魚の運搬に使われる、水に強いはっ水加工の段ボールもあるんですよ。片面段ボール
1枚のライナに波型に成形した中しん厚紙を張り合わせた段ボール
複両面段ボール
両面段ボールの片側に片面段ボールの段頂を張り合わせた段ボール
両面段ボール
片面段ボールの段頂にライナを張り合わせた段ボール
複々両面段ボール
複両面段ボールの片側に片面段ボールの段頂を張り合わせた段ボール
- 何度でも生き返る!
使い終わった段ボールはどうしていますか?捨てるとごみになってしまうけれど、リサイクルすれば資源になります。
段ボールの回収率はなんと95%以上!
回収した段ボールは水の中でほぐして、再びシート状にして、新しい段ボールに。7~8回も再生が可能なんてすごいですよね。森林資源の保護やCO2排出量の削減にもつながるリサイクル段ボールは「持続可能な開発目標SDGs」の分野でも注目されているんですよ。
- 段ボールって何からできている?
段ボールの材料の90%以上は「使用済みの段ボール」です。
段ボールは段ボールから作られるなんて、少し不思議な感じがしませんか?回収された段ボールは製紙工場で加工されて、新しい段ボールシートに生まれ変わります。
一方で、「強化段ボール」は木材を材料とした「バージンパルプ」で作られます。古紙で作られた一般段ボールは、リサイクルのたびに繊維が短くなって、強度も少しずつ低下。そこで、重量物を運ぶため強度が必要な強化段ボールは、繊維が太くて長いバージンパルプが使われているんです。
- わくわくするデザイン
「段ボール箱って、四角くて茶色なんでしょ?」と思っているみなさん!
これも!
これも!段ボール製。
なんと…これも!!
あ…こちらはダンロボしゃちょーでした。
そんなわけで、段ボール箱がカラフルでユニークだって分かっていただけたでしょうか?
FUJIDANオフィスもこんなにユニークな「段ボールの森」が広がっています!
- 実はこんなところで活躍しています
持ち運びや組み立てが簡単な段ボールは、いざという時の頼れるアイテム!
災害時に段ボール製のベッドや間仕切りが使われている様子をニュースで目にしたことがあるのではないでしょうか?
段ボールの波形の構造に空気の層ができるため暖かく、揺れも伝わりにくいなど機能性もバッチリ。避難者をやさしく支える縁の下の力持ちなのです。
- FUJIDANが推す!おもしろ段ボール
エントリーNo.1 ごみ箱
たかがごみ箱、されどごみ箱。さりげない持ち手に設計者のやさしさがあふれています。
「おもしろさは捨てるな!」はFUJIDAN社長の口癖です。エントリーNo.2 ごみ箱大
もっと大きなものを捨てたくなったら…こちらのごみ箱にどうぞ。
ふた付きでニオイも気になりませんよ!エントリーNo.3 段ボールバッグ
このバッグで営業に行けば、新規獲得100%間違いなしです!?
エントリーNo.4 テーブル&イスセット
このナチュラル感!鳥のさえずりが聞こえてきませんか?
エントリーNo.5 台
ここにあったら便利だなぁという場所にさっと組み立てられます。「かゆいところに手が届く」段ボール台です。
エントリーNo.6 ペン立て
あなたのデスクにもお一ついかが?
- FUJIDAN社員の段ボールDIY
テント
特殊強化段ボールで作ったテント。実際に屋外に置いて、雨風への耐久性を実験してみました。放置すること半年間…色はあせてしまったけれど、形はしっかり保っていますよ!
ヘルメットホルダー
安全作業の基本、ヘルメット。
本社工場には段ボール製のヘルメットホルダーがあります!汚れたり破損したりしても簡単に取り替えることができるんです。作業台&ゴミ箱
強くて丈夫な、特殊強化段ボールの作業台。仕事で毎日物をのせて作業しても、全く壊れません!
作業台(高)
ちょっと背の高い作業台も発見。立ち仕事の人にはぴったりの高さ。軽いので、どこでもすいすい移動できるのが魅力的。
道具ボックス
抜き型用のスポンジやコルクなどを入れるボックスも特殊強化段ボール製。
煙突
冷風機の排熱用煙突も段ボール!熱がこもるのを防ぎ、効率的に冷却できるようにしています。
- 衝撃に強くて、圧倒的な強度がジマン!「強化段ボール」
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特殊強化段ボールってなあに?
特殊強化段ボールは、「ライナ」と「中しん」を2層、3層と重ねることで強度を高めた段ボールのこと。古紙を再利用して作られる一般段ボールとは、原料から違います。特殊強化段ボールは重量物の梱包材として世界中で活躍しているんですよ。
※段ボールの構造については、FUJIDANラボ3をチェック古紙をほとんど使用しないから強い
一般的な段ボールと違い、繊維の長いバージンパルプを材料に使っていることが強さの秘密。
木材のように硬くて、指で押してもへこみません。一般段ボールと比べると、耐圧強度は約10倍!
耐圧強度だけでなく、衝撃強度もアップ。 「野菜ダンボックス」や「お片付けボックス」「こあがり」など強化段ボール製の家具もありますよ。
表面のはっ水加工で耐水性がアップ
外層に「耐水ライナ」と、層の接着に「耐水接着剤」を使用しているので湿気に強い!
屋外で使っても変形・変色・劣化が起こりづらいことが特徴です。(耐候性)*
*常時屋外に放置すると、雨風や紫外線で変形・変色・劣化が起こります重さは木箱に比べて軽く、持ち運びもラクラク
軽いから女性でも持ち運びやすいし、使わないときは畳んで片付けられて便利。
また、輸送費のコスト削減にも貢献しています。100%リサイクル可能なエコな素材
捨てずにリサイクルすることで、再び段ボールに生まれ変わります。
世界の企業で採用されている、時代が求める重量物包装資材です。とにかく…最強の段ボールってことです!